古城梅

「古城」は、「青いダイヤ」とも呼ばれるほど鮮やかな緑色の実を付ける品種。その実は梅酒や梅ジュースに適している。大正時代後期に田辺市長野の那須政右エ門氏が発見。1937年から3年間実施された西牟婁郡農会の調査選抜で、31系統の中から最も優秀な品種に選ばれた。「古城」という名称は那須家の屋号にちなんだもの。
梅干しに適した品種「南高」に押されて生産量が減ったが、近年、梅酒ブームでその価値が見直されている。1989年、長野小学校に近い県道沿いに「古城梅発祥の地」の記念碑が建立された