田辺市上秋津


田辺市のシンボル高尾山(標高606m)のふもとに広がる上秋津。平安時代藤原氏が高尾山北側の名勝奇絶峡から流れる右会津川流域から山裾一帯に拓いた荘園で、かつては秋津野と呼ばれた古い歴史を持つ地域。高尾山中腹では貴重な三つの経塚が発掘されている。みかん、梅など果樹栽培が盛んで高尾山中腹まで開墾されている。とくに、四季を通して種々のみかんが栽培され柑橘類の周年供給地として知られる。また、旧上秋津小学校の跡地や木造校舎を利用したグリーンツーリズム施設「秋津野ガルテン」を基点に、都市住民との交流や地域の世代間交流の場として活用され、全国各地からの視察や外国人観光客も訪れる。